276-1牛込神楽坂ハウス
物件概要
- 用途
- 長屋
- 設計・監理
- アトリエ・ヒューテック
- 竣工年月
- 2022年12月
- 構造
- RC造
- 場所
- 新宿区
- 規模
- 地下1階・地上3階・塔屋1階
SHIN CLUB掲載あり
物件概要
住宅を設計するうえで3つの大きな柱がある。生活を守るシェルターなので、安全な架構、躯体がしっかりしていること。そして温熱環境や遮音などの集合住宅としての基本性能。あと1つはデザインだと考えている。
今回のRC壁式構造は大地震でも倒壊した例がなく、極めて安全な架構であると思っている。温熱環境を整えるために採用した外断熱とは、蓄熱性のあるコンクリートの外側に断熱があり、夏は熱を入れずに冬は温めた空気を逃がさない。外ブラインドを採用した住戸があるが外断熱の仕組み上、2階以上の住戸に有効な装置である。建て主からお引越しの後すぐに寒くて耐えられない、との声があったが躯体が冷えきっていたためで、その後、とても暖かいです、と喜んでいただいている。基本ルールとして、タテ系統のコアの位置や上下階のプランニングの調整を設計者が検討できるように縦割りとした。
敷地は建物に周囲を囲まれており、建物全体をうまく見せるのが難しい。エントランスを面白くして、あれ?と一瞬思うが、そのまま奥へ進むと建物全体の仕組みが表出する分身となるゲートであると納得できるようにした。
コーポラティブハウスの特殊性として、建て主、企画会社、設計チーム、現場とたくさんの人たちをまとめる必要がある。今まで何棟か設計してきたが、上手く進めるためには自らが「ハブ」となり、色んなことを自分を通してネットワークさせることが重要である。
(アトリエ・ヒューテック/関太一氏 談)