299-2NEXUS maruyama
物件概要
- 用途
- 飲食店
- 設計・監理
- 石川設計工房/石川倬
- 構造
- RC造
- 場所
- 渋谷区
- 規模
- 地上4階
SHIN CLUB掲載あり
物件概要
渋谷駅から徒歩7分。忠犬ハチ公像を横目に道玄坂を上がった先、路地に入った場所に竣工いたしました「NEXUS maruyama」です。
かつては芸者屋や料亭が建ち並び、現在の京都のような花街が広がっていた円山町。ですが、バブル崩壊後、1990年代に突入すると円山町の芸者屋や料亭は次々と廃れていき、商業ビルに建て替わり、その街並みはすっかり変わっていきました。 その後台頭したのはクラブやライブハウス、そして映画館といった若者が交流する遊び場。それらが立ち並ぶ坂道は「ランブリングストリート」と名付けられ、より若年層が行き来するようになったこの街は、沢山の才能や文化が生まれるホットスポットとして今なお賑わっています。
そんな歴史深い街、円山町に、シンプルながらも素材感を活かしたテナントビルが誕生しました。
設計は、SHIN CLUB117号でご紹介の「MIMI ビル」やSHIN CLUB76号でご紹介の「オーセンティックビル」など数々のお仕事をさせていただいている、石川設計工房の石川倬氏が手掛けています。
RC造地上4階建の「MARUYAMAビル」は、打ち放しコンクリートと杉板型枠の調和、石材タイルを施した外観が印象的で、夕景には照明のハレーションによってタイルの凹凸が浮き立ち、温かさを演出。ヘアラインの手すりがシャープさを与え、いつの時代にもフィットするデザインとなっています。
「ローコストであっても、いかなる構造でも、いかなる素材・仕上げ材を使っても、有機的な建築、空間であることが大切な要素です」(石川氏)
いつの時代も廃れることのない、特別なテナントビルです。
(編集部まとめ)