株式会社辰

299-1竹下通りプロジェクト

物件概要

用途
物品販売業を営む店舗・飲食店
設計・監理
アトリエ・ワン
構造
RC造
場所
渋谷区
規模
地上4階
SHIN CLUB掲載あり

物件概要

限られた敷地のなかで、建て主様の要望であった「竹下通り側の開口を最大限大きく取る」「天井高を高く」という2点を叶えながら、人の流れが上へ続くような建物計画をおこなった。


初に着目したのは、やはりテナントビルの1番の顔となる1階部分を含めた前面ファサード。多くのショップや建物がひしめく竹下通りで、いかにテナントをアピールすることができるか考えた。その結果、開放感のある3面ガラス張りとすることにした。 構造は「薄肉ラーメン構造」を採用して通りから神社への抜け感を確保し、壁柱・梁を薄くすることで、室内空間に発生する凹凸を少なくすることができ、テナント工事への影響を軽減させた。 また、その構造を採用したことで、前面側をキャンチレバーで床を跳ね出しにでき、3面の開口が取れ、開放的な間口とすることが出来た。サッシ側に立つと、竹下通りを上から眺め下ろすような感覚となり、外部との隔てが軽減されることで、外部空間との一体感も得ることができた。


竹下通り側のガラスは、開放感を損なわないよう全て透明ガラスとした。 前面側は防火シャッターを背後に設けて合わせガラスを使用し、両脇は防火認定の取れる最大サイズのガラスとすることで、視界もクリアになり、より一層テナントを前面に打ち出すことができる。


動線として、利便性と屋上への人の流れを作るためエレベーターを設置した。屋上から見える東郷神社の眺望を楽しんでもらいたい。 工事期間中、地中障害や既存杭など頭を悩ます出来事や、不慣れなことも多かったが、山川所長、土屋係員の尽力によって工期が遅れることもなく、無事完成引渡しにこぎつけることができた。 自身にとっても貴重な経験の出来た現場であった。山川所長はじめ、本計画に携わったすべての方々に感謝申し上げたい。


(アトリエ・ワン/玉井洋一氏 談)