株式会社辰

275-2(仮称)茗荷谷JHKビル新築工事

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物件概要

用途
テナントビル
設計
松原デザイン一級建築士事務所/松原好謙
竣工年月
2022年12月
構造
RC造
場所
文京区
規模
地上3階
SHIN CLUB掲載あり

物件概要

駅前好立地にあるテンナントビル計画。友人である建て主様のご要望は「素敵な建物」であった。1階に自身の事業支店が入ることもあり、目指したのは収益性の高い建物。


丸の内線「茗荷谷」駅の目の前、食品スーパーや商業施設が建ち並び、駅利用者や買い物客で常に人通りのある道路沿いのにその建物は位置している。 計画地は前面道路幅が狭く、不整形な狭小地で基準法上も施工上も条件はきびしい。その上で容積率とレンタブル比を最大化することが今回計画の最大のテーマであった。


ボリュームの確保は高さ制限との戦いで、この建物形状は天空率制度を利用した副産物ともいえる。いくつものパターンをスタディし、使い勝手やデザイン性を行き来しながら建て主様と協議しこの形に収斂していった。


ファサードの化粧ルーバーは内外ともその目線の位置でオープンにもクローズドにも感じられ、この建物の個性を表現するための工夫である。


外壁内側は型枠兼用で断熱性のあるボードを採用。打ち込みのため、躯体打設後の脱型がなく、仕上げに至る工程を省くことでコストダウンを図った。 また、敢えて塗装はせず、借りられるテナント様が自由に内装工事ができるようにしている。


都心で狭小地という計画に慣れていない私にとって、今回の計画は非常に勉強になり、今まで触れる機会の少なかった経験を多くさせていただいた。辰さんの技術力とこれまで培ってきた知識・経験にも助けられ、素晴らしい建物を建てることができた。


そのような想いの詰まった新しい環境で、建て主様の事業が繁栄することを願っている。


それは目指したコンセプト(高い収益性)の評価にもつながると思う。


(松原デザイン一級級建築士事務所/松原好謙氏 談)