274-1DAVISON Building
物件概要
- 用途
- サービス店舗・事務所
- 設計
- HOU一級建築士事務所
- 竣工年月
- 2022年4月
- 構造
- RC造
- 場所
- 渋谷区
- 規模
- 地上6階
物件概要
記憶に新しい東京オリンピック。その象徴ともいえる新国立競技場が建つ渋谷区千駄ヶ谷に、狭小地ながらもスタイリッシュなテナントビルが完成いたしました。
新国立競技場の目の前、国道418号線沿いに建つその建物は、SHINCLUB227号でご紹介の「社会福祉法人児玉新生会 児玉経堂病院」やSHINCLUB256号でご紹介の「Cadre Motoazabu」など、弊社で数多くお仕事をさせていただいるHOU一級建築士事務所の設計です。
各階の前面ガラスが印象的で、無機質ななかにも都会の洗礼された雰囲気を醸し出しています。エントランスには色鮮やかなステンドグラスがあしらわれ、日が暮れて明かりがともると、その漏れる明かりがステンドグラスの温かさを更に演出。エントランスのオートロック機能はもちろん、各階不停止対応のエレベータシステムを採用し、セキュリティ対策もなされています。
今回の計画で1番難題だったのが、建物裏の屋外階段。上裏の形状が幾何学で、コンクリート型枠のみならず配筋計画をするにあたり、一度3Dプリンターで模型を作成。実際施工した際に組みあがるかを念入りにシミュレーションし、施工計画をおこないました。時間は掛かりましたが、綺麗に仕上がった屋外階段が、建物の品格をさらに底上げしています。
建物名の「DAVISON:デヴィゾン」は建て主様夫妻が大学院時代に住んだアメリカのアパート名から命名されたそうです。
「手ごろで良いアパートメントがあるよと友人に紹介された建物で、3階建ての古いレンガ造でした。入口にステンドグラスがあり、上に『DAVISON』って書いてあったんです。そこで暮らし始めて子どもも生まれて。その前後、アメリカ国内で引っ越したり、短期間アジアにも住んだのですが、デヴィゾン時代が1番楽しく、充実していて印象に強く残っていたんですね。今回、建物の名前を決めようと話していたときに娘から「DAVISONが良いじゃない」と言われ、なるほどと思いました。借りていただく方々にもこの建物での経験や時間が記憶に残る大切な時間になってもらいたいですね」(建て主:あわや様 談)
(編集部まとめ)