147-2中野の住宅
物件概要
- 用途
- 専用住宅
- 設計
- 桑原聡/桑原聡建築研究所
- 竣工年月
- 別棟新築:2011年6月/母屋改修:2011年10月
- 構造
- RC造
- 場所
- 中野区
- 規模
- 地下1階、地上2階
SHIN CLUB掲載あり
物件概要
15年前に自分がご自宅の設計を手がけた建て主から、新たな空間の設計を頼まれた。取得した隣地に都会の別荘を建てるということである。
外塀は母屋の意匠を継承、連続してライムストーンのボーダー貼りの外観を堅持。建物は、大きな中庭に豊かな植裁を配置し、周囲の景色は見えないように完全に閉じた空間に森を作り出した。コの字型に庭を囲んだプランは、東側は 2 階への階段が伸び、上り切ったところに個室が 2 つ連なる。2階真ん中には庭が望めるラウンジ、西側にはバスルームを配置した。1 階は庭のテラス、中央ラウンジ、そして西側の広々としたプレイルームで構成されている。
母屋は、お子様が独立された機会に、吹き抜けをはさみ、それぞれ元 2 つあった部屋の仕切りをとることで、1つの大きな部屋にし、プライベートの充実を図っている。1 階の共有部分はそのまま活かし、15 年経っているので、設備など検討、更新し、照明、家具の入れ替えなどインテリアも一新している。 都会に「終の棲家」を持った場合、新たな田舎の別荘を購入する方法もあるが、自宅を拡張しながら、住まいを充実させていく方法もある。余裕のある場合に限るのだが、街としても相続で細切れになっていくよりは望ましいことだろう。