123-2ALVA
物件概要
- 用途
- 共同住宅(6戸)
- 設計
- 谷内田章夫/ワークショップ
- 構造設計
- 池田建築設計事務所
- 設備設計
- ymo
- 企画
- タカギプランニングオフィス
- 竣工年月
- 2010年3月
- 構造
- RC造
- 場所
- 世田谷区
- 規模
- 地下1階、地上3階
SHIN CLUB掲載あり
物件概要
JR 高円寺駅と東京メトロ丸の内線の新高円寺駅の間に広がる住宅街に建つ、集合住宅である。商店街からも近く、車の交通量も少なくない路地を前面道路としており、道路斜線も厳しい地域である。 角地ということで、敷地を最大限に生かすために、当初、小さな中庭も検討したが、今回は半階ごとの踊り場にある各住戸の入口へ、プライベートな外部空間を通って入る「アクセス・バルコニー」方式を取っている。 これまでも集合住宅の内部では、厳しい与件の中で立体感を生かした設計を行ってきたが、それぞれ真四角な 2 棟のプランの構成は、西側の棟がフラットな一体的空間、東側の棟は居室を半階ずらしたスキップフロアとすることで、対角線方向に空間の広がりを持たせている。特に東側は地下 1 階と 1 階のメゾネットとしたり、3 階には、半階上がったところにキッチン、さらにロフトを置くなどして、広さと機能にゆとりを付け加えて、奥行き感を出している。 仕上げについては、これまでの「コンクリート打ち放し+木のフローリング+シナベニヤの合板の建具や造作家具」というスタンダードを見直し、真っ白な壁と床と天井でマテリアルの存在感を消し、空間をニュートラルに表した。
近隣で、同じクライアントによる計画を新たに進行中だが、この考え方の結果を補正して次回につなげていく予定である。