122-2吉祥寺W邸
物件概要
- 用途
- 専用住宅
- 設計
- 中村晃/アーキプラス
- 竣工年月
- 2010年3月
- 構造
- RC造
- 場所
- 武蔵野市
- 規模
- 地上2階
SHIN CLUB掲載あり
物件概要
吉祥寺の駅から徒歩数分、古くからの閑静な住宅街に建つ、杉板型枠の打ち放しコンクリートと白いスタッコ仕上げの壁、ガラスの外壁が特徴的な住宅である。
クライアントは、当事務所兼自宅の斜面住宅を訪れて、そのデザインに基本的に共感いただき、そのため施工業者も 7 社の入札の中から、施工を担当した辰カンパニーに今回も依頼することになった。
平坦な敷地で、外観は極力閉じた形になっているが、建物内部には朝から夕方まで光が入るように、光庭として一番いい場所を中庭にした。その光庭を中心に 1 階は、庭と内部の床を同じレベルとし、タイル仕上げも同じ素材のものを採用して拡がりを持たせている。通常雨じまいの関係で内外の床にはレベルの差をつけるものだが、同レベルで止水できるサッシを採用した。
一方、リビング以外のそれぞれの部屋の窓は、通常の窓のように壁の真ん中に大きく開けることはせず、端や下部などに配置し、プライバシーや過ごしやすさに配慮している。温熱環境は、オフィスビルの空調と同じ 24 時間空調の三菱のエアリゾートを採用した。気流のバランスを計算し、「どの部屋に行っても暖かい」と、クライアントにはご満足いただいている。天井裏にダクトを置き、その噴出し口を自在に配置できるものだが、自由度がある。室内にエアコンのような大きな設備が張り出さないので、今後も採用したい。
道路側は建物をセットバックしシンボルツリーとして高さ 4mのオリーブの木を配置したことで密集した住宅地に開放感と潤いを与えている。