117-1T2 project
物件概要
- 用途
- 店舗
- 設計
- 大堀伸/ジェネラルデザイン
- 竣工年月
- 2009年8月
- 構造
- RC造
- 場所
- 渋谷区
- 規模
- 地上2階、地下1階
雑誌掲載あり
物件概要
もともと閑静な住宅地であった代官山は、アパレルや雑貨のショップ、レストランが軒を連ね、休日は多くの観光客でにぎわう。敷地のまわりには民家だった建物に手を加えたような小さなショップも数多く点在し、代官山の中でもこのあたりの小さな心地よいスケール感を作り出している。 この計画では用途地域制限の150㎡以下の店舗というくくりにより容積率を消化するために敷地を分筆し、2棟の建物を設計した。まわりには同じように建てられた商業施設がいくつか存在し、スケールにあった複数の小さな建物のあいだに心地よいスペースがかたち作られている。 一方、代官山には古くからのお屋敷街の名残であるヒルサイドテラスの洗練された店舗や住宅地の流れがあり、渋谷や青山の喧騒とは異なる落ち着いた雰囲気を醸し出している。 敷地はヒルサイドテラスが面する旧山手通りから一本折れた路地裏に位置しており、まわりのスケール感を継承しながらも、そのような流れを意識した高い存在感と完成度をもった建物がここにはふさわしいと考えた。 建物にかかる斜線による法規制の痕跡を残さないよう二つの建物の外形を微妙に傾け、外壁全面を杉板型枠による打ち放しコンクリートとして、マッシブなボリュームを作りだしている。