116-2シアンズテラス西荻窪
物件概要
- 用途
- 長屋
- 設計監理
- ケイ・吉嶋プロジェクト・パーティ
- 竣工年月
- 2009年9月
- 構造
- RC造
- 場所
- 杉並区
- 規模
- 地上3階、地下1階
物件概要
「シアンズテラス」は「お客様一人一人の要望に応えお客が心から満足できる『庵』のような住まいの創造」をモットーに西洋ハウジングが展開するマンションブランドである。
今回は「西荻北」という良好な住環境を得て、メゾネット形式の落ち着いた低層住宅を実現した。
建物は敷地入口のエントランスにオートロックを設けているので、敷地内は居住者だけの緑あふれる安全なオープンスペースである。全体で3棟構成の建物の中央にシンボルツリー(ドイツトウヒ)を配し、季節の花々が咲く路地空間が連なっている。一般のマンションのように共用廊下からドアを開けて室内に入るのではなく、敷地内に独立して各住戸の玄関を設けている。夜遅い帰宅時でも、優しい明かりの中、小径を通って我が家に辿り着くーそんな温かみのあるストーリーを入居者に感じ取っていただけたら、と思う。
各住戸は「地下1階+1階」「2階+3階」という2層の構成により、一般的なワンフロアマンションより奥行きが短く、採光と通風に優れた住環境造りが可能となる。上下階でパブリックスペースとプライベートスペースを自在に使い分けることもできる。通常のマンションでは得られない「階段」は家族の暮らしの中でゆとりのある空間となることだろう。
弊社ではここ数年コーポラティブハウスも手がけており、生活にこだわりのある購入層の分析も進んでいる。一般購入層への新たなライフスタイルへの提示へ、今後もフィードバックさせていく方針だ。
(西洋ハウジング 開発部企画担当 真崎伸一氏談)
コンクリートの躯体としての魅力を維持しながら、まったくの打ち放しよりは親しみのある表情を心がけた。標準的なマンションのクォリティを確保しつつ、さらに周辺環境に配慮したプランを各戸で提供している。西洋ハウジングはもともと造園設計に力を入れている歴史があり、今回は通常の2倍の種類の木々が持ち込まれている。作庭家の髙﨑康隆氏のデザインにより、四季折々の花々を入居者に楽しんでいただけることだろう。
(ケイ・吉嶋プロジェクト・パーティ 設計室チーフ 黒田敏郎氏)