102-2Consolare
物件概要
- 用途
- 共同住宅
- 設計
- 長田直之/ICU 一級建築士事務所
- 構造設計
- Ks 構造設計事務所
- 構造
- RC造
- 竣工年月
- 2008年4月
- 場所
- 渋谷区
- 規模
- 地上6階
雑誌掲載あり
物件概要
西新宿の高層ビル群を一望できる高層棟とバリエーション豊かなプランの低層棟。
「Consolare( コンソラーレ=イタリア語で 『癒し』 を意味する) は、 山手通りと斜めに交差する旧玉川水道道路の交差点近くに建つ、 全 25 戸の賃貸集合住宅である。 高層棟は、 ワンフロア2戸のフラットタイプ、 低層棟は周辺の建物との関係を重視して、 隣接する北側の私立高校側から南側の前面道路に向かって、 さらに高さに3層分の変化を持たせている。
屋根勾配が個々の住戸に個性をもたらし、 SOHO 的な利用の可能性を広げている。
また1階部分には、 共用サービスとして、 エントランスホール、 中庭、ゲストルームを設け、 カフェや集会所などのサービスを提供する。 南側に設けた植栽部分、 その外側の大きなガラス窓を通して、 一般的な集合住宅にありがちな閉じた内部ではなく、 そのキャラクターが外に滲み出るような親和性のある空間を作っている。
それは、 かつてフィレンツエェの 「捨て子養育院 (ブルネレスキの代表作)」 のポルティコという回廊と中庭が、 都市空間へのアクセスに心地よいリズム感をもたらしてくれた自分の体験から来ている。 建築の内部と外部の関係は、 プライベートかパブリックか、 という対立だけでなく、 お互いに自分の領域をギブアンドテイクすることで、 より豊かな関係が築かれ、 都市生活を魅力的なものにしていく、 と考えている。