100-1クラールハイト三宿Ⅰ
物件概要
- 用途
- 店舗・共同住宅
- 設計
- 北山恒 + architecture WORKSHOP
- 企画
- 株式会社リブコム
- 構造
- RC造
- 竣工年月
- 2008年4月
- 場所
- 世田谷区
- 規模
- 地上5階、地下1階
雑誌掲載あり
物件概要
休日の渋谷は、 おもちゃ箱をひっくり返したような騒ぎで、 人が住める場所ではなくなったが、 三宿周辺は商業地からも近く、 また住宅地の中におしゃれなレストランやSOHOオフィスもあるようなエリアである。 比較的小規模のビル開発に力を入れているクライアントから、 都市型ビルのプロトタイプの設計を依頼された。 建物はガラス ・ ファサードで三層構造となっており、 まず地上1階までの低層部分は都市に属するものとして、 テナントのさまざまな使用に応えられるようにガランとした大きな空間としている。 居住空間の中間層は 3 つのフロアで構成され、 真ん中の階をアクセスフロアとして、 上下階を分け合う6戸のメゾネットタイプの住宅になっている。 この中層階への入口にセキュリティをかけ、 アクセスフロアの中央廊下の両側に透明のガラス ・ パーテーションだけで仕切られた仕事場にもなるエントランスホールが並ぶ。 居住者の仕事や生活がお互いに感じられることでの共同体が生まれるかもしれない。 外壁のガラスを通して外からも居住者の暮らしぶりが見えて、 それがやがて建物のキャラクターを形成していくだろう。 最上階は居住者の交流できるコモンダイニングと位置づけていたが、 すぐにイタリアン ・レストランが入ることに決まり、 居住者だけでなくこの地域の人々にとっても開かれたコモンダイニングとなった。
(北山恒氏 談)