095-1spread
物件概要
- 用途
- 長屋
- 設計
- 山代悟+ビルディングランドスケープ
- 企画設計
- 関口正人、和田夏子/都市デザインシステム
- 構造設計
- 金箱構造設計事務所
- 設備設計
- タクトコンフォート
- アプローチ照明デザイン
- Responsive Environment/河内一泰 協力:岡安泉
- アプローチパターンデザイン
- TOKOLO.com/野老朝雄
- 家具デザイン
- camp/大原温
- 構造
- RC造
- 竣工年月
- 2007年12月
- 場所
- 世田谷区
- 規模
- 地上3階、地下1階
雑誌掲載あり
物件概要
22 戸の空間はすべてプランが異なり、 1 階 5 戸を除いて専用階段を持つ。 鋼材とガラスで外部と面する階段はダイナミックな空間であり、 プライベートとパブリックの両方の顔をあわせ持つ場所である。 アプローチは幅2m、 長さ 20m、 ランダムに見えるパターンも単純なグリッドによる構成で、植栽部分は区の条例で定められた緑化面積に貢献している。
シンプルな内装の壁は、 半分がコンクリート化粧打ち放し、 半分は白い塗装で、 特に打ち放し部分は、 基本的にすべてのセパレータの穴を埋めずに P コンフックを天井や壁に差し込むことができるようになっている。 一見するとアート作品のような L 字型の黒くて太い丸棒が各部屋にぶら下がっているが、 実は洋服などを掛けられる家具なのである。 キッチンも木製の箱と黒く長い鉄製の丸脚というシンプルなデザインであるが、 各部屋の雰囲気でイメージが異なる。
なお、 「spread」 と同じく、 山代悟氏設計の集合住宅、 「等々力 2 丁目共同住宅」 がこの近くで 10 月ごろに竣工予定だが、 二つとも完成後に不動産投資ファンドに売却されることになっている。 そちらでも、 単身者 ・ DINKS の SOHO 利用を想定しており、 山代氏は EV やテラスという公的空間を私的空間として利用することを試みている。