063-2MHH-5
物件概要
- 用途
- 専用住宅
- 設計
- 大杉喜彦・大杉絵美/大杉喜彦建築綜合研究所
- 構造
- RC造
- 竣工年月
- 2005年5月
- 場所
- 都内
- 規模
- 地上2階
雑誌掲載あり
物件概要
施主は羨ましくも5件目の普請を「終の住処」と考えた。希望条件は、シンプルでインテリジェンスを感じる空間。そしてユニバーサル・デザインであった。夫妻のパーソナリティは「高齢ながら快活・建築に興味津々・行動力旺盛・知的な洒落人」というのが僕の評価。それに一番の魅力は、仲良しのカップルであること。キーワードは、僕との接点にある「理性と感情の融合建築」。
そしてデザインコンセプトは、「HANDSHAKE(握手)」である。これは「夫妻が永遠に手に手を取って慈しめる住処であるように」との考えにある。要求の室空間のボリュームを南のテラスを挟み2分割。夫のmassと妻のmassとした。ペアのmassは、異なったマテリアルの外皮で構成。2種の外皮は住処の中核にあるギャラリーに介入する。視覚的に外界・内界で接する外皮は永遠の握手を意味する。家族愛は内界で膨らみ、光庭を経て外界へ暖かい光のメッセージを放つ。住処は主の歴史のポエムである。
(大杉喜彦 談)