「打放しコンクリートといえば辰」と言っていただけるように、私たちは打放しコンクリートにこだわり続けています。自由設計された形をコンクリートで具現化していくこと、常にチャレンジ精神をもって挑んでいます。
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POINT 01
自らの施工図で検討する
コンクリート打設に密接な関係があるのが型枠工事と鉄筋工事です。コンクリートの形を表現し、流し込むための枠(型枠)とコンクリートの中で組み込まれている骨格(鉄筋)をしっかり検討しなければなりません。設計図には意匠図と構造図があり、意匠でイメージされた形状を構造で実現できるようになっています。そのためには、意匠と構造を熟考し擦り合わされた躯体図が必要になってきます。辰では、大半の現場監督が施工図を自ら作成し施工に臨むようにしています。時には鉄筋一本一本を図面に落とし込み納まっているかを確認したりします。また、コンクリート打放しの見え方にも気を配ります。躯体図と同時に、セパ(Pコーン)割り図も作図し、あらかじめ型枠材の配置についても検討しています。
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POINT 02
打設計画は綿密に
形が複雑であればあるほど、コンクリートをしっかりと打設することが難しくなっていきます。ジャンカ(充てん不良による空隙)を防ぎ、密実なコンクリートを打設するために、私たちは打設前からこだわりをもって取り組むようにしています。コンクリートを打設し始めたら途中で止めることはできません。私たちのこだわりは打設計画から始まります。私たちが行っている工事は、建築家の設計した建物が多いため、一点ものの建物がほとんどですので、同じ打設計画はありません。場所、季節、天候だけでなく、打設に伴う人員配置、コンクリートの配合、打設のスピード(生コン車の搬入ピッチの調整)、打設する順番の検討などなど、様々な角度から建物に沿った打設計画を練り、全員で共有してから打設に臨んでいます。
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POINT 03
私たちにとってコンクリート打設は一大イベント
コンクリート打設当日は、大人数での共同作業です。まさにお祭りですから、計画に沿った意思共有が必要であると同時に、音頭をとることも重要です。監督(現場担当者)が先頭に立って声を掛け合い全員で同じ方向に向かって進まなくては良いコンクリートは打設できません。
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POINT 04
コンクリートは美しい
こだわりぬいて打設したコンクリート。型枠を外した時に現れるコンクリートの表情は飽きることがありません。毎回これを見るために私たちはこだわり続けています。